ダンまち12巻感想

 予告通りに、ランクアップ、神会と新たな称号、遠征の強制任務、の話。主人公ベルの新たな発展アビリティが「逃走」というのは意外。序に猛牛系限定という対黒ミノ戦にご都合なスキルも。成長が早い主人公と他の仲間の力の乖離が大きくなってきたので、グリモアによる魔法の追加というのは出てくるだろうとは思っていたが、フェルズからではなくアイシャからのまさかの差し入れ。でも、春姫の新たな魔法は少し御都合主義が過ぎるような気がする。神会では8巻で少し出てきたヴェルフの称号も確定。
 遠征は予告通りに懇意派閥との同盟となったが、ヘスティアファミリアの人員が半数以上という縛りがあるとのこと。遠征では変な強化種が出てきて、Lv3すらも雑魚扱いな知恵を披露する。その中で、8巻で出てきたドルムルとルヴィスを助けることになり、以後、懇意派閥になりそうな感じ。特にドルムルは貴重なドワーフ枠になりそう。
 
 12巻で意外だったのは、異端児がまた出てきたことだ。また物語の終わりも、ダンジョン最下層の到達というゴールが示された。黒竜討伐かアステリオスとの再戦で終わりかなと思っていたが。13巻ではリューに絡む話になりそうだが。

 今巻は電子版と書籍版が同時販売となったが、今後もそうなのかは不明。一度、Amazonでは電子版が削除されたりしてたし。6月販売の外伝9巻は今のところ書籍版しか出ていない。ちなみに外伝9巻はアレスが攻めてきた本巻の8巻あたりの話になるが、今回はアイズの過去がメインになるようだ。