シャープのNetWalker

シャープのNetWalkerは売れるかどうかは別として、面白い製品ではある。OSにUbuntuを採用している点と、ARMなCPUを採用している点だ。製品コンセプトだけで言えば、何のことは無い、生産中止となった同社のザウルスと同じ様なものだ。昨今のネットブック人気を見て、売れなかった昔のコンセプトのマシンをあたかも新しいコミニュケーションツールと言っているだけとも言えなくも無い。
ネットブックが売れたのはCPUの性能と画面の狭さを我慢すれば高価だったノートPCを安く買えた事であって、もしもOSにLinuxを採用していたら、あそこまで売れなかったと思う。
NetWalkerが採用するのはLinuxであり、同じ値段であるネットブックと比べて、小ささと軽さと起動の速さで勝負が出来るか疑問だ。小ささと軽さと起動の速さで言ったら、携帯やスマートフォンには勝てない。加えて携帯等には自己の通信機能が在るが、NetWalkerwi-fiしかない。

携帯に次ぐ2台目としての需要を見込んだ製品なので、wi-fiしかなくても良いと譲歩したとして、やはり問題なのは値段で、どう考えても4万半ばは高いのではと思う。その値段ならネットブックが買える。うわさのアップルタブレットと競合する値段かもしれない。個人的な適正価格は3万だと思う。こういった製品は、最近はソフトの良さも大事で、iPhoneやiPodtouchが強いのはアップルストアで手に入るアプリが良いからだと思う。