デジタルフィルタの桁落ち
デジタルフィルタはアナログフィルタのコンデンサや抵抗を数値化した係数にて巡回か非巡回して時間軸上で畳み込む訳だけど、サンプリング周波数が通過帯域よりかなり大きいと不都合が起きる。フィルタ係数の変数はプログラム上で有効桁数が決まっているので、桁落ちすることで誤差が出てしまう。
例えば、下の図は同じ通過帯域のIIRバンドパスフィルタだが、サンプリング周波数が違うだけでこのような違いが出てしまう。
ちなみに、IIRフィルタは巡回系だから安定かどうかの確認が必要になる。Scilabのiir関数で発散するような伝達関数を出してくるのかは知らないけど、確認は必要。方法は色々有るけど、Scilabはplzr関数で極が円の中にあるなら(係数が1より小さい)安定と判る。