1質点系XCOSシミュレーションモデルによる強制加振とRD法の減衰定数の比較

  XCOSで1質点系シミュレーションモデルに対し強制加振とRD法の減衰定数の比較を行ってみた。というのは、RD法の大まかな概念は判るものの細かい部分が判らない。以前に作ったRD法のLabviewプログラムは波形のピークをWindowの0点に移動させ、Windowの中で0点の振幅が一番大きな状態でないと加算しないようにしていた。様は減衰波形っぽい部分しか抽出しなかったのだが、見つけた論文によると、「数が大事なんだよ数が!」という事らしい。
 先ずはシミュレーションモデルにインパルスを加えて減衰波形を得る。ノイズなどの外乱もないのでかなり振幅の小さい減衰波形のピークを拾ってもモデルの減衰定数と合う。




  次にランダムノイズを加えて1時間の応答波形を作り、以前作った方法と「数が大事なんだよ数が!」方法で比較する。検出するピークのレベルと間隔をある程度決め。バンドパスフィルタは適用していないし、適用しても結果は変わらなかった。




  上が「数が大事なんだよ数が!」方法で下が以前作った方法。以前作った方法は201回しか加算回数が無かったが、「数が大事なんだよ数が!」方法だと数万の回数だった。「数が大事なんだよ数が!」方法は閾値や幅でもかなり回数は変わるが、適切にした感じの閾値と幅とピークというピークを拾いすぎる感のある設定でも最終的な加算波形は余り変わらなかった。
  やはり数の力は偉大で得られた減衰波形もきれいだ。とは言え強制加振ほどでも無いし得られた減衰定数は1割ほど小さい結果となった。ただ、実際だと風とか何かである程度のプチ強制加振はあるからもう少しRD法の結果も真値に近いのではと思う。