音響残響指標を計算させてみる

 客先で残響指標のデータ整理することがある。頻度はそう多くは無いので後回しにして来たが、ある程度仕事で使うプログラムは作ったので、自分でも作って見ることにする。
 屋内の残響インパルス応答のデータはネットで探して見つけて来た。実際の建物で得たデータではなくシミュレーションで作ったデータだったのでノイズは無く、シュレーダーカーブも後半はデータ整理で見るものとは違う。

 主に行うことは、シュレーダーカーブにある区間の最小二乗法による回帰直線による傾きから60dB減衰する時間を得ることと、波形のパワーから色々な計算をするものに分かれる。また、C80,D50と呼ばれる指標は全波形から算出するが、減衰時間は客先では1/1オクターブバンド毎に出している。また、STIやRASTIという指標も1/1オクターブバンドの波形から出す。

 1/1オクターブバンドフィルタは線形位相直線性が必要だと思うのでFIRフィルタを使う。累積和の関数があるので、シュレーダーカーブやヒルベルト変換を使った包絡線は簡単に出来る。STIやRASTIは情報が少なかったので難儀したが、1/1オクターブバンドフィルタを通した波形に対して、その自乗した波形に定まった数の変調周波数のフーリエ変換したもののパワーに、元の自乗波形のパワーで得た値に色々計算して、バンド毎の値を重み付け平均したりする。
 唯、答えがわからないので確かめられない。