放置していたセンサーに再チャレンジ

 Arduinoを始めた初期に秋月電子で買い漁ったセンサーのうち、湿度計は難しくて放置していた。その後このHPを見つけてこれなら何とかなりそうだと思いながら、他の湿度センサーを買ったこともあり未だ放置していた。
安価で簡易に値が取れる温度センサーと違い、湿度センサーは値段も敷居も高い。現在気象観測で使っているHIH-4030はアナログ電圧で値が取れるが、室内のバジル栽培を考慮しても、どうも近くのアメダス観測値より高く出る。その他にはI2Cもどきなセンサーがあるが、GR-SAKURAみたいな情報が少ないものだと良く判らない。放置していた湿度センサーはHS15PとHS1101という製品だ。参考にしたHPはHS15Pを使っている。どちらも湿度に応じて抵抗値か静電容量が変わる仕組みだ。
 HS15Pは湿度で抵抗値が変わり、湿度と抵抗値は直線式では無く、温度補正が必要で、直流電流は厳禁、という代物だ。買った際の秋月電子の参考資料にはなんか色々な部品と基盤の絵が描いてあるが、参考にしたHPはマイコンコンデンサ1個という簡易さ。これなら私でも出来そうだ。言われてみれば原理は簡単、騒音振動でお馴染みの動特性回路と同じだ。ローパスフィルタだが、HS15Pには直流電流は流れないらしい。
 ArduinoにLチカのスケッチを書き込ませ、ブレッドボードに組んで電圧値はLabviewとそのA/D変換器で確認してみた。最初は10kΩの抵抗で代用させてみる。コンデンサは0.1μF。


 感じが分かったところで抵抗をHS15Pと交換。


立ち上がりをもっと遅くしたいのでコンデンサを4.7μFにしてみる。


 続いてHS1101。こちらは静電容量が変わる。HS15Pのように直流電流が駄目なのかは不明。164pF〜201pFの範囲なので、相当抵抗値を上げないと駄目そうだ。案の定、10kΩの抵抗では直ぐ立ち上がってしまう。


 手持ちの可変抵抗を直列にして5MΩにしてみると、多少は立ち上がりが遅くなった。


最後に絶対圧計のMPS2407-015ADという代物。ホイートストンブリッジになっていて、これも電圧で出力される。問題なのは0.16mV/hPaという係数で、50mV程度の分解能しかないマイコンのアナログ入力では気象変動程度の差は判らず、増幅しなくてはならない。5V加えて1気圧の出力だと178mV位になるらしいので(オフセットとかあるので)、そうなるのは判ったがLabviewでローパスフィルタ加えないと結構ノイズが凄い。取り敢えずOPアンプ使うには時間がないのでまた今度。