解雇規制の緩和とヒューマノイドの発達、そして「機動警察パトレイバー」の実写化

 少し前にNHKで放送したヒューマノイド特集は非常に良かった。今やある程度の組み立て作業ならヒューマノイドで出来てしまう。ある組立に特化した産業ロボットなら以前から有ったが、ヒューマノイドというところが大きな点だ。色々な分野に適応できるので、量産も期待でき、それは低価格化に寄与する。
 福島原発のこれからの作業にはヒューマノイドが必要不可欠になる。つまりヒューマノイドのブレイクスルーが起きた訳だ。「機動警察パトレイバー」では東京直下地震バビロンプロジェクト等がレイバーのブレイクスルーになった。

 ヒューマノイドが必要不可欠になった以上は、どんどん性能も上がるし値段も下がるだろう。Arduinoみたいにハードウエアと開発環境がオープン化されたヒューマノイドが出てくると思われる。

 今以上に高性能化・低価格化したヒューマノイドが、今以上に人間の雇用を奪うのは確実だ。戦場や危険な場所というヒューマノイドならではという場面だけでなく、人間の賃金と比較したらヒューマノイドの方が安いという場面、製造業、建設業、運搬業、農業・林業、もしかしたら介護等のサービス業も考えられる。

 そうなった時に、正社員の雇用を法的に守るように規制するか、それとも緩和するか、新聞では安倍政権は緩和して流動化を考えているようだ。個人的にも昭和の時代の雇用の形態は実情には合わないだろうと思う。
 解雇が増えるというデメリットが強調されがちだが、仮に勤め先の会社が潰れた場合に他社に再就職しやすいというメリットだって有るはずだ。それに企業が社員を自発的に退職させようと仕向けるために使う仕打ちに個人が対抗出来るものではない。法で解雇の規制を厳しくしては、尚更人間ではなくヒューマノイドを選択する会社が増えるだろう。

 ヒューマノイド高性能化の先にターミネーターの世界に成らない事を願いたい。