建替が我が家族内で議題となって来た4

どこぞの地震予知の会だかなんかが関東で地震雲が発生してたので大地震が起こるなんていっているらしい。
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=03gendainet05115811&cat=30
不謹慎だが、どうせならさっさと起こってしまう方が免振が必要か不要か悩まなくって良いのだが。新居を購入した姉夫婦もまだ引渡しを受けてないし。

我が家は木造軸組の建築基準法改正前の築30年な家なので、大地震が来たらまず倒れるだろう。以前、東急建設の技術研究所で阪神淡路の"たかとり"というとこで計測された地震を、振動台で再現して体感したことがあるのだが、多分家の中だったら壁に打ちつけられてとても火を消すなんて無理だ。免振や制振してない高層ビルなんて上階ではシェイクされる気分だろう。

この振動台で我が家のような木造の改正前の家を揺らしたら、即プチ倒れたらしい。改正後の基準に則ったって倒壊しなければOKなのだ。だから戸建の場合、建築基準法を満たしているから大丈夫というのは、倒壊しないということで、その後も修理の必要なく住めると言う訳ではない。下手すると建替えの可能性だってあるのだ。

マンションは元々地震に強いのだが、地盤が軟弱な場所に建っていたものや、ピロティー構造(1Fが駐車場とか)なものがやはり被害にあう可能性は高い。また丘の斜面に沿って建っているものも個人的にやばい気がする。後は高層ビルで指摘されていた下手な溶接による強度不足や根本的に鉄筋が足らないとか、質の悪いコンクリによる不安もある。

1家族の戸建でこんな騒ぎなのだから、マンションの建替えなんてかなり大変だろう。以前は更に高くして戸数を増やし、その分譲金を建替えの費用の補充にしたりするようだが、今はマンションが過供給な時代だ。反対する人も居るだろうし減って残った住民の予算で建てるには何処のゼネコンなら安く済むかとか、建ててる間の仮住居とか色々と。

マンションに住む住民は同じ世代ばかりではない。中にはもう住宅ローンを組むには高齢な世帯だってある。その様な世帯からすれば建替えなんて賛成できる訳ではない。そして高齢化社会や団魂世代の退職や、高齢ではないけれどローンを組みたくない住民等、このような問題は今後の主要課題の1つだと思う。建替派が多くて不参加派が売却請求されてマンションから抜けていった時に代わりに新しい住民が見つかれば良いが、居なければ参加者1人当たりの負担を増やすか現状より規模の小さいマンションになるかも知れないし、それを理由に不参加になる人が増えるかも知れない。かと言って建替不賛成派が多くて建替えしないままどんどんマンションが老朽化したらやはり出て行く人は居るかもしれない。

こうしてみるとマンションは社会の縮図のようかも。