Scilab xcosを使う理由

 Scilab本体でプログラムしたほうが簡単に出来て、xcosにはFFTなどのブロックが無いなどのハンデがあるにも関わらずxcosも使おうとするのは、ファイルを読み込むブロックで確認したがメモリの消費が余り無い事だ。もっとも試したのは48kHzサンプリングで1分程度のデータだからもっと大きいので試す必要があるが、少なくとも試したデータでは実行してもメモリ消費量は変わらなかった(むしろ少し減る)。
おそらく順次データを読み込むからだと思う。Scilabの場合はデータの最初から最後までの1次元配列にしてフィルターなどの関数に渡すので、メモリの消費が大きい。
 基本的にFFT分析はそう長い時間のデータを扱う訳ではないので、xcosよりもScilab本体の方が適している。xcosには伝達関数ブロックがあるのでこれを使えば1/3オクターブバンド分析などを行える。