AMD vs Intel

y_takeuchi2005-07-07

昔はAMDが10万円を超えるCPUを売るなんて夢の様な感じだった。最初にPC自作に手を染めたときはwindows95の時代。互換メーカーは今は無きサイリックスの方が元気だった。
AMDに注目したのはK-6からで、それでも値段的には下位のラインアップのみだった。その後Athlonの登場までAMDがハイエンド製品を出すことは無く、Athlon登場後は何度か世代交代し、AMD主導で64bit命令に対応したCPUをPCの世界に持ち込むことになり、10万円を超えるCPUを売るようになり、かなりAMDIntelに近づいたかと思いきや実はシェアは下がっていたらしい。そしてこの度の訴訟という法律分野でのバトルも火がついた訳だ。
AMDの主張だとAMDのシェアが低下した原因はIntelとしているようだが、果たしてそれだけであろうか?現在PCの出荷量はデスクトップよりもノートの方が多い。そしてノートの分野でAMDのシェアは非常に低い。単にインテルが良いCPUを出荷して、AMDには無かったという物理的な要因と、インテルがセントリーノの売り込みに非常に力を入れた事が大きいだろう。確かに、トランスメタクルーソーやエフィシオンに対してはIntelの嫌がらせも有るのでは?と思うが、特にノートの分野ではAMDに嫌がらせする必要は無い。成長分野向けのCPU開発をせず、その分野を見す見すIntelに取られてから、シェア低下はIntelのせいだと言うのも可笑しいと思う。確かに全体的にはAMDの言い分も判るが、AMD自身にも大きな失敗はあった。

しかし、今やAMDしかIntelの独占を拒める存在が無いのも事実だ。昔の様にならない為にもAMDには頑張って欲しい。