へーベルハウスを選んだ理由

y_takeuchi2006-08-09

昨日、今日は台風7号のせいでコンクリート流し作業は延期となってしまった。

普通の方は、戸建でハウスメーカーを選ぶ際、どこにするか迷うだろう。特に最近は団魂世代が定年退職を機会に、古くなった家を建替えする需要を見越して、各社がCMに力を入れている。
しかし、何がどう違うか?、どこも同じように見えるというのが正直な感想では無いだろうか。

我輩の勤務先は、化け学以外の土木計測・検査は節操無く請け負うという会社である。我輩自体は騒音・振動をメインに行うが、他の同僚の応援で、色んな業務を行う。最近は無いが、以前は旭化成ホームズで基礎や構造の試験、へーベルパネルの曲げ試験等を行っていた。もしかしたら、へーベルパネルを日本で一番壊した連中かも知れない。住友林業の2×4の壁の試験も参加したこともある。それ以外では、コンクリートの劣化調査や鉄筋探査など、また、振動台での加振試験も手伝う。

ハウスメーカー選定には、主に旭化成ホームズで業務を行う先輩と、東急建設の振動台で数々の構造物を加振試験で壊してきた先輩の方に、木造と鉄骨のどちらが良いのか訪ねて参考にした。曰く、両人とも鉄骨の方が良いと言う。また後日の話だが、客先の方が、木造は最近は接合部は金型を使うように基準が変わったが、時間が経つとボルトが緩んでしまうという。もしかしたら将来問題になって、また基準が変わるかも知れない。よって鉄骨造を選んで良かったと思う。

戸建の作り方には、大きく分ければ軸組と壁式の2種類に解かれると思う。柱と梁で支える軸組と、壁や床や天井の面で支える壁式で2×4なんかもこの方式だ。専門では無いのでなんだが、地震に対する強さでは多分壁式の方が優れると思う。パナホームが何十回も揺らして強さを宣伝しているCMもある。が、壁式は窓や部屋の大きさに制限を受ける。リフォームし辛いという欠点もある。軸組とて地震に対する強さは十分備える。旭化成ホームズの場合は、何も言わなくても耐震等級3で設計されていた。

よって、構造と部材で選んで行けば、ある程度はハウスメーカーを篩い分けられると思う。我輩は先に書いた通り、鉄骨造で軸組を選んだので、候補としては旭化成ホームズや積水ハウス等であった。ちなみに姉夫婦はパナホームの分譲住宅を購入したので、鉄骨造の壁式である。
候補としては積水ハウスもあった訳だが、積水ハウスは外壁は確かダインコンクリートである。しかし、旭化成ホームズの宣伝にもあるが、ALCの方がよく使われる。と言うことで、旭化成ホームズを選らんだのである。ちなみに会社の先輩で2世帯住宅を建てる方も、選んだのは旭化成ホームズである。

それはそうと、旭化成ホームズ等のハウスメーカーは、プレハブ住宅である。プレハブというと、安いイメージを受ける面も有る。良い点と悪い点が有る。
悪い点は、先に述べたイメージの問題と、ある程度の構造的な制限が加わる。例えばへーベルの場合は、30cm間隔で柱の位置が動く。また、家のユニットを幾つか組み合わせて作るというイメージなので、完全に客の要望を満たすことは出来ない。
良い点は、ユニット化されて居ると言う事は、大量生産の効果によりコストダウンの効果が有る事。工場の様な品質管理の行き届いた場所で、ある程度作って持ってきて組むので、施工ミスの心配が少ない事、工期が短い事、等が考えられる。
我輩は住宅性能表示制度は習得しなかった。いざと言う時に、格安で紛争処理機関を使えるのだが、必要ないと判断した。しかし、プレハブメーカーで無ければ習得しただろう。

家に求めるものは色んな人によって違うのだから、人によっては違う選択肢もありだろう。特にイメージ的に木造住宅は体に優しいという気もするので、耐震やら耐久年数やら何やらではなく、そういう方面を追求するのも有りだろう。建替えを行をうとしている方の参考になれば幸いである。