scilab講座その4 成分やトレンド成分の除去
FFT等の分析をして時系列データを周波数データに変換する際に、レコーダー側の問題等で元データにDC成分やトレンド成分が載る場合があります。
3段の上はDC成分やトレンド成分が無い時系列波形とそのFFT結果で、中段がトレンド成分が載り、下段がトレンド除去された結果です。
トレンドによりDC(0Hz)にピークが立っているように、本当のデータには無いスペクトル成分が現れます。これはDC成分が載った場合も同様です。
scilabではdetrendという関数を用いる事で元データからDC成分やトレンド成分を除去します。これらは最小二乗法で求めた一次式で行っているようなので、データ数やスペクトル成分でも効果に差が有るし、完全に除去することは出来ないですが、図のようにかなり低減してくれます。
DC成分を除去する他の手段としては、元データの平均値を元データから引く事でも出来ます。